仏庭園式幾何学模様の広場とコキアのある庭

仏庭園式幾何学模様と広場とコキアのある庭

宮城県富谷市F様邸おしゃれなお庭工事

 

幾重もの難解な幾何学模様が緻密な計算の元に配置された美は仏式庭園の一番の見どころではないでしょうか。

そんなおしゃれな仏式庭園のテイストをお庭のスペースに取り入れてみました。

リビングの掃出し窓に設えたウッドデッキと地面の舗装そして周囲を芝生がぐるりと取り囲んでいるスーパーシンプルな構成でF様邸のお庭をレイアウトしました。

ライン取りも極めてシンプルな直線のみ。

設計のミソは、①思い切ったレイアウト②引いて引いて引きまくり足して引いてそして引く引き算でそぎ落としていくこと。勇気と決断がそのお庭の印象を決定付けます。

ここで少しでも弱気になると、意味なく曲線を取り入れたり複数の素材を用いてボリューム感を出すなどと図面上は華やかに魅せることができますが、それでは今回のコンセプトから離れて行ってしまいますので、初志貫徹でぐっとこらえます。天使の自分と悪魔の自分の脳内対決の結果はその時の自身のコンディションを知るバロメーターとなり、悪魔が出てくるような日には一度リセットするために設計を中断します。ワンちゃんと戯れ、タブレットで海外ドラマを観まくります。最近はまっている海外ドラマは“シカゴMED”

 

 

お庭を横断する地面の舗装のサイズと配置は10mm単位で何十回も調整しながら検討して決定していきます。仕上がりの10mmは1/100の図面では0.1mm。0.1mmですよ!!CADで設計する際には拡大できますのでなんてことありませんが、手描きの図面では見えません(笑) ハズキルーペが欲しいです。

レイアウトが決まると次は素材の選定と配色です。

欧風なお庭では基本的に自然素材に近いもの(土の匂いが感じられるレンガや角の切り立っていない石など)を組み合わせて、配色はグレージュ系のワントーンで統一し、全体的に主張しない空間のベースを創り上げていきます。そこにお気に入りの草木やプランターやベンチなどと一つひとつが主張するガーデンアイテムでおしゃれな空間が現れます。

今回のF様邸ではオーセンティックな組合せを敢えて外し、エッジの立っているコンクリート平板と、強めの2色のコントラスト(グレージュとディープグレイ)で幾何学模様をモダンな形で表してみました。フランスにはコンコルドがあるのです。

 

 

 

 

 

 

うす紫色のコキアが映えるフレンチテイストな空間です。

オシャンティに決まりました!