コンクリートの洗浄とコーティング

コンクリートの洗浄とコーティング

宮城県仙台市S様邸/外構エクステリアお庭のリフォーム工事/カーポート

 

新築より十数年経過した宮城県仙台市S様邸の外構エクステリア、そしてお庭を全面的にリフォームいたしました。

今回はその一部をご紹介。

コンクリート打ち放しの壁をリフレッシュしました。

 

 

 

ビフォー

経年で汚れの付着した駐車場のコンクリート打ち放しの壁。

黒ずみやカビ・コケなどを除去してから、防汚コーティングを施していきます。

 

この状態から、先ずは汚れを洗浄します。

塩酸と界面活性剤をミックスした洗浄液を使用し、汚れを溶かし・浮き上がらせます。

水で洗い流すと綺麗に汚れが落ち、ほどなく新品に近い状態まで復活しますが、このままですと再度経年で汚れが付着していきますので、防汚コーティングを施していきます。

 

 

コーティング施工後

洗浄後にプライマー処理をし、コーティング剤を何度か塗り重ねていきます。一層塗ってから一晩置き、また一層塗って一晩置きを繰り返し、途中で色調を整えながら合計5回塗りました。

コーティングは半透明で、下地のコンクリートの素地を残したまま仕上がります。ペンキで仕上げるとコンクリートの素地が消えてしまい、RCが持つ無機質な肌合いが損われてしまいます。

使用したコーティングはグレー系にパールが3%混ざった色を選びました。パールのキラキラした光沢が綺麗です。

この下地処理に用いたプライマーは、コンクリートの表面から内部まで浸透した強固な被膜を形成し、コンクリートの劣化を防いでくれます。また、その上に塗り重ねたコーティングは通常2回塗りのところを5回塗り重ねていますので、この強固な被膜が数ミリの厚さとなりました。

ザラザラしていたコンクリート面は滑らかになり、汚れが付着しにくくなります。また、汚れても水で洗い流すだけで落ちます。車のガラスコーティングの様なイメージです。車のガラスコーティングとの大きな違いは、被膜の厚さ。ペンキの様に剥離することもありません。

 

 

階段両側面のコンクリートも同様にコーティングしていきます

 

 

コーティング施工後

経年劣化したRCは、露出した骨材にパールのコーティングが乗るとキラキラシルバーとなってしまいましたので、幾分マットな補正色を用いての色彩調整を2度施しました。